「最近の中学生って、薬を買いに来ても、10人の内3人はほとんどしゃべりませんねぇ~1割の子は目もあわせませんよ。愛想がまるでなくて、話の間が取れないんですね。こっちもどう対応したらいいのか、戸惑ってしまいますねぇ~」
長女の瑞希(みずき)が良く買い物に行く、ドラッグストアのオーナーのお話です。
中学1年生の瑞希は将来は絶対に販売職がピッタリだと周囲の評判も高く、本人も自覚する、マシンガントークのオシャベリファイターです!
それだけに、他の中学生と比較すると俄然、オシャベリが目立つようですが、他の子どもたちはと言うと、まるで失語症のようにしゃべらないと言うことなのです。
「うちの娘と比較してのことですよね。ホントにやかましくてスミマセン。」と母親として、何だか謝ることになったのですが、
「イヤイヤ、瑞希ちゃんが来てくれると、ホッとしますよ!楽しくてカワイイじゃないですか!!」と褒められてビックリするやら、恐縮するやらでした。
しゃべらない子どもたちに困る母親~
それからもママ友達とお茶しているときにも、
「ホントにうちの息子がしゃべらないのよぉ・・・」と困った様子。
「男の子は年頃になると母親ともしゃべらなくなるんじゃぁないの!?」と言ってはみたものの、
「うちの娘もしゃべらないのよ~」とのことだった。
「すぐに自分の部屋に入ってしまって、勉強をしていないときはコンピューターゲームやスマホで遊んでいるけど・・・仕方ないように思って見逃しているのよ~」と。
そして、「うちの子と違って瑞希ちゃんは良くしゃべるので、ホントに羨ましいわぁ!また、うちに遊びに来てねぇ。」と次々とお座敷が掛かる有様。
ちょっと恥ずかしいような、複雑な心境で帰宅しましたよ。
自宅に戻って、瑞希に「あなた、スゴク人気者なのね!」と冗談交じりに話すと、
「もう、イヤンなっちゃうよ!だって、誰もしゃべらないから、私一人でしゃべっていて、話題もなくなっちゃうんだから・・・ホント、疲れちゃうから、もう、よそのうちに行きたくないよぉ~」と瑞希のボヤキに、思わず噴出したものでした。
コンピューターゲームに没頭して言葉を失う子どもたち?!
ところが、再々、こういった類の話題にぶつかることが多くなってきました。
何故???
私の会社が経営するショップのお客様に大学で「社会心理学」と「グループダイナミックス」の研究をされているK女史がおられます。
優秀な方とお見受けしていたのですが、瑞希より1歳上のお嬢さんがおられるとのことで話が弾んでしまいました。
つい、先々週、初詣の明治神宮でバッタリお会いしました。
あまりの人出で疲れ果てて、休憩をご一緒にとのことになり、色々と楽しいお話をさせていただきました。そして、この「しゃべらない子ども達」の話題になりました。
K女史曰く、「今の大人たちが子どもの頃に経験することのなかった要因があるでしょうね。それは、『コンピューターゲームやパソコン、スマホなどによるバーチャル(仮想現実)体験の激増でしょうね。犯罪も高度化しているので、子どもを外で遊ばせるのは危険な感じですよね。子どもが時間の経つのを忘れて、日暮れまで群れあって遊ぶこともなくなりましたよね。おまけに少子化でしょう。兄弟も少ないので、取っ組み合いの兄弟喧嘩もなくなりましたでしょ!子どもが子どもらしく生きていくのは難しそうですね。一人で夕食を食べたり、お部屋で一人でゲームしたりでは、誰ともしゃべることがないから、しゃべらないことが普通になっているのでしょうね。」
成績重視で会話の無い家庭?
「塾で成績重視の勉強一筋もおかしなことになっているかもしれません。母親も子どもの顔を見ると成績のことしか聞かないのではまともな会話にはならないでしょう。家庭内でも過剰に気を遣うあまり、子どもが自分の感情をうまく外に吐き出せない、吐き出す言葉を身につけないまま育ってきていると言えるのです。」と続けて説明されました。
こんなお話をきいていて、ふと、優等生でハンサムなのに女の子とのお付き合いが出来なくて、おかしくなっている知り合いの息子さんの大学生のことを思い出し、K女史に聞いてみると、
「思春期の子ども達に多いのがその傾向ですね。鬱屈するエネルギーをガス抜きする術を体得できないでいるのでしょう。突然、非行に走ったり、家庭内暴力に陥ったり、ストーカーになったりもするようです。無気力になって、引きこもることもあるようで、いずれも、危険ですね。」と深刻になってきました。
さみしい子どもに心の通ったコミュニケーションを!
「それって、怖いじゃないですか!親はどうしたらいいんですか??」と聞くと、
「親が子育てに手を抜いているとは思いませんよ。成績向上を要求する余り、コンピューターゲームに没頭するのを容認して子どもに理解を示すのは問題でしょうね。但し、子どもがコンピューターゲームクリエーターを目指すとか、システム設計をしたいのであればまた、話は別ですね。いずれにしても、親と子が正面から向き合って、心の通ったコミュニケーションすることが大切です。さみしさのあまり、バーチャルリアリティに子どもが逃げ出しているようではいけませんよ。しっかり、対人関係もできて、子どもの特性や能力を伸ばしてやることが愛情ある親としてとても大切でしょうね。」とのことでした。
さすが、専門家であり母親のご意見はありがたいものです。
ものすごく、納得できました。
親が大人が子どもを怖がってはいないか?
私なりに考えて見るに、どうも異常に親が子どもを怖がっているように思えてなりません。
大人が子どもを怖がっているとも思えます。
中学生や高校生で、親より背が高くなっている子どもでも、頭の中は「愛情に飢えた子ども」ではないでしょうか?
荒れる学校、学級崩壊、家庭内暴力と言って、子どもを危険人物のように扱うのは理解できません。
どんな非行少年少女でも、近くで見ると幼く可愛い顔をしているものです。
多くの子どもの面倒を見るだけの余力も能力もありませんが、自分の子どもくらいはしっかり引き寄せて、力いっぱい愛して抱きしめて、暖かい言葉をかけてやって、心の通った会話をいつもいつもしていこうと改めて決心したのです。
これぐらい出来ないと母親失格と思うからです。
頑張れ、シングルマザー★
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初めまして
返信削除ちひろと申します。
しゃべる人、しゃべらない人
子供に限ったことではありません。
大人にもいろいろな人がいますよね。
よくしゃべる人で聞いていてずっと
面白い人とかいます。
才能なんでしょうか?
私はそんなに話す方ではなく
時に何かしゃべらなければと
焦る時があります。
関心の窓口が広く行動的であれば
しゃべれるようになるのかなと最近
自分は思っています。
どうあれ楽しい明るい人がいると
その場の雰囲気が違います。