私が素顔でウロウロしていると、
「お化粧もせずにみっともない!」と母に良く叱られたものだ。
ご近所に出かけるときでも、
「ちょっと顔に粉くらいはたいてから出かけなさいよ!」と
再三注意を受けた。
母も祖母も専業主婦でどこに出かける予定がない日でも、
いつも身ぎれいで、薄化粧をしていた。
「お化粧は女の身だしなみ」と教育を受けたが、
夫もいない、彼氏も不在のシングルマザー。
休みの日なんぞは一日中、スッピン&パジャマを決めこんでいる原田である。フン!
とは言え、こんな私でもパリッと着替えて、ビシッとお化粧をすると、
「ママ、キレイね!」と子ども達にさえ好評を博する。
特に仕事となって、化粧をするとがぜん「戦闘態勢」にはいれるのだ。
化粧はワーキングマザーのの「甲冑」みたいなもの。
「やる気スイッチ」そのものである。
こんなに化粧が私を変えるのは何故か???
たかが化粧、されど化粧か!
化粧の本場・ヨーロッパでは化粧は禁止??
ところ変わって、化粧の本場と思っていたヨーロッパでは
キリスト教の『神が作った物に手を加えてはならない』という教えが今も守られていて
お化粧は『虚飾』の罪と言われるとか。
知らなかった~
そういえば正真正銘、本物の修道女(マリアテレサとか)がお化粧をしているのは見たことがない。
聖母マリアも聖女達もまったくお化粧はしていない。
映画でハリウッド女優が厚化粧して、
なんちゃって修道女を演じているのはウソ臭いし、実際とは違うのだ。
あれは、風呂に入ろうが、
プールに飛び込もうが、
夜ベッドで寝ようが、
ジャングル暮らしをしようが、
いつでも終始つけまつげにアイライン、真っ赤な口紅、白塗りの一切乱れない美しすぎる女優だ。
事実とはかけ離れすぎていて、まるで信憑性に欠けまくる。
視聴者に全くの作り話のウソの尼僧を見せていることにようやく気付いた。
ハリウッド女優に騙されてはいけない。
第一、やりまくっている(失礼)ハリウッド女優が清純無垢な尼僧を演じることはどだい、ムリです。
古代ヨーロッパでは化粧の考え方は違ってたようで・・・
古代ギリシャでは
『日ごろの鍛錬こそが美しさにつながる』と肉体的な美しさを求めた為、
顔のお化粧はあまりなされなかったとか。
ゲイが常識だった古代ギリシャでは、お化粧より男性の肉体美の方が重要だった、ですね。
全身の毛を剃る、油を塗って美しく化粧するなど・・・
もっと、古いところではエジプトのツタンカーメンの黄金のマスクには、
目の周りにアイラインをしている。
そのアイラインの原料は、紺色の鉱石ラピスラゼリで、細かい粉にして溶かして使用。
これは病気の虫除けであったとか。
黄色の顔料を肌に塗って日焼け止めにしたり、
香油で皮膚の乾燥を防ぐなど、
砂漠での特別なお化粧だったので、
美しくなるためのお化粧は二の次だったようだ。
お化粧は実用性重視の生活の知恵、健康の予防措置だったのですね。
中世ヨーロッパでは男性が化粧に熱心?
中世ヨーロッパ全体でいえる事は「お化粧」は女性だけのためではなく、
男性の「特権階級」の方が差別を明確にする「お化粧」に熱心だったようですね。
中世ヨーロッパではキリスト教の化粧禁止の教えがあったので、
公然とお化粧をすることが出来なくなったが、
特権階級の人々は肌を白く見せる為の努力をし続けたらしい。
肌の白さが特権階級の「証」だったのだ。
炎天下の肉体労働は卑しいということか・・・
ビールで顔を洗う(ビールで髪を脱色するのと同じテクか)とか、
眉を剃って細くするとか、剃ってしまうとか、(日本でも平安時代の貴族は眉無しだったのでは)
額の髪の生え際を剃って、髪を結い上げる(昔の中国のべん髪スタイルも同じ感じ)などが流行。
たしかに、その時期の貴族達の肖像画を見ると、男女ともそうなっている。
今のセンスではかなり、気持ち悪い!
人の美意識とは変われば変わっていき、ホント、おかしなものですねぇ・・・
お化粧をするのではなく、人為的に貧血になることで肌を白く見せようともしたらしい。
やり過ぎとは言え、なるほど、考えたものだ。
これと言って、仕事らしい仕事もない貴族達なればこそ、貧血でぶっ倒れていてもいいかも。
今のモデルや女性タレントの断食ダイエットもこれに近いかも。
白塗り化粧による、悲惨な中毒~必死の「欠点隠し」
教会の権力が弱くなった時期には、顔に蜜蝋を塗り、その上に白粉を叩くという化粧が流行。
この化粧のはじまりはイギリス女王のエリザベス1世で、
戴冠式や教会の儀式で自分を聖人に見せる効果を高めるため。
貴族達もそれを見習って白塗りの顔を好んだとか。
肖像画に見る貴族達の白塗りの顔の奇妙な印象もこれでうなずける。
この化粧の問題点は蜜蝋が熱で溶け、化粧が崩れるのを避けること。
そのため、冬や寒い日でも暖房に近づくことができなかったらしい(笑)。
苦労してるねぇ~
中世ヨーロッパの白粉は鉛白が含まれていたため、鉛中毒になり、
皮膚にシミができやすかったのは当然。
これをごまかすためにナント「つけぼくろ」が一時期貴族の間で流行したとか。
これも笑える。
16世紀には水銀を使った白粉が登場したが、これも最悪。
肌の皮膚がボロボロとはがれて吹き出物が取れるのに持てはやされたのは無知のなせるところ。
やはり、水銀中毒により歯茎が黒ずんで歯が抜ける副作用がでたと。
すると、口元を隠す為に扇子が流行したというのも、ちょっと情けないが笑える。
十字軍遠征で再び化粧が流行したのはヨーロッパとイスラム社会の争いが発端とか。
当時のイスラムは科学技術が発達していて、とても裕福。
勝った十字軍は遠征先から香水や香油を強奪。
意気揚々とヨーロッパに持ち帰った。
強引に頂いてきたのだ。ムムム・・・
神を盾にとって、悪いことを平気でやる、とんでもない神の使いだ。
ここでこそ、激オコプンプン丸登場!
でも、良いことばかりはない。
イスラムからこともあろうに天然痘も頂いてしまった。
天罰だよ!ざまあみろってんだ~と言うイスラムの声が聞こえそう・・・
天然痘で死なないまでも、
ヒドイ後遺症の『あばた顔』がヨーロッパの貴族達の顔にでき、
それを隠す為に白粉を厚く塗る、「白塗り化粧」が流行とは・・・
なんとも悲しい~お話ですね。
結論としては、化粧こそ「欠点隠し」の決定打か??!
「化粧」は女の特権!
芝居でのメイクアップは別として、
白昼堂々、男性で化粧をしていて許されるのはオカマやニューハーフぐらい。
美容整形外科の高洲院長やGackt のようなヴィジュアル系、
TV出演者の男性は化粧しているんでしょうが・・・
特権階級が衰退したのに伴い、男性の化粧の風習は廃れたのです。
第二次世界大戦後にはほぼ完全に姿を消して、今に至っているとか。
男は化粧などせず、中身で勝負の時代になったと言うことか?
よって、世界的には、「化粧」は女性の特権!
化粧が助ける、私「らしさ」と「賢さ」って
ニューヨークのキャリアウーマンの常識では、
「顔の手入れをして、化粧をしている」
「髪の手入れをして、パーマを当てている」
「爪の手入れをして、ネイルしている」こと。
「メイドとの区別として化粧はゼッタイ重要!」と。
階級意識が明確な欧米ではやはり「化粧」の価値が確立してるようだ。
「化粧」は女性のアイデンティティそのもの。
「らしさ」を表現するには最もふさわしいかも。
女性の化粧の効用。
化粧の仕方で携わっている仕事や今までの経歴が分かるとも言われます。
「水っぽい」とか「クロウトっぽい」化粧は堅気(かたぎ)の仕事には不向き。
銀座の一流ママやホステスの皆さんはビックリするほど、素人っぽい。
昨今、空前のつけまつげブーム!
デパートのコスメ売り場につけまつげカウンターがあって大人気!
つけまつげや化粧を取ると誰か分からなくなるのは、いかがなものか。
結構な年増の女性でも長~いつけまつげをつけている。
とっても、いやらしく見えるのは私だけ?
少なくとも知性は感じない。
女性でも高額所得を獲得したけりゃ、頭が悪く見えるのもNGでは・・・
シングルマザーとして稼ぎたい私は賢い、できる「女」に見られたい!
取り立てて、何もしていない(目立つ化粧はしていない)のに、
個性を感じさせる、私らしい「女」に見られたい!
ヨーロッパでも、18世紀には自然志向が強まり、薄化粧が流行し、今に至っています。
自然であることが一番になってきた~
それだけに、女性と言えども化粧の限界が見えてきたようで、
化粧は私「らしさ」と「賢さ」を表現することの手助け程度かもしれません、ね。
化粧で引き立つ中身の美しさ!
化粧だけでは物事は解決しない。
化粧がうまくてもそれだけでは人生に成功しない。
常に山あり、谷ありで、化粧しているだけでは決して乗り越えられない。
毎日、顔にパックをして、
化粧で飾って、
着飾って。
何にも知らない、
何もできない、
頭は空っぽでは
仕事もムリ、
子どもも養えないことになります。
毎日しっかりやるべきは、
自分の中身を充実させていくこと!
勉強して、
スキルを身につけて、
レベルアップすることが重要です。
貴重な経験を積み重ね、
それを糧として次の行動をする。
そして、より、賢くなっていく。
「賢さ」は真の知性として、美しく顔に表れます。
人としての成長を図り、
人格を磨き、
豊かな人間性を養うことが必要です。
「アイデンティティ」を確立し、
シングルマザーとしての強さとたくましさを持つよう、
自己鍛錬することで、
「自分らしさ」が顔に表れます。
それらを引き立てるための化粧は
より一層効果的なのですよ。
仏教ではすべての事象には原因と結果があり、
人間の行う善行にはよい結果としての報い、
悪行には悪い結果としての報いが生じるという因果応報の思想があります。
そして,美醜は前世での善行や悪行の因果であり、
容貌が美しいということは前世での行いが善いことの現れと考えられています。
美は,尊ぶべきものと考えられています。
前世はさておき、美しいことは人そのもののあり方と関係すると考えたいですね。
美は作っていくもの。
中身からにじみ出るもの。
若いときより、年齢を重ねるにつれ、美しくなる女性がいます。
外国の女優ではメリル・ストリープ。
日本の女優では故人の杉村春子。
中世ヨーロッパの貴族達の愚行を真似ないで、
自分作りに励みますよ。
そして、化粧で中身も引き立てたいものですね。
頑張れ私、
頑張れシングルマザー!
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